管理職試験に向けて、実際に試験が終わるまでは不安な方も多いと思います。
特に初めて受験される方は、日々の業務に追われる中での試験対策、本当に大変ですよね。
このブログでは、実際に管理職試験を受験した筆者が体験した対策ポイントについてお話していきます。
日々忙しく過ごしていらっしゃる皆様の参考になれば幸いです。
この記事でわかること
- 論文対策では、定型の型をマスターし、自分の言葉で書く練習を
- 面接対策は、広く浅く、本番の受け応えは正確なキーワードで心を込めて
- モチベーションを持ち続けることが優れた管理職への第一歩!
教頭試験に向けた論文対策 ~パターンの習得は必須~
論文対策のスタートは情報収集から
論文のテーマや形式は各自治体によってそれぞれかと思います。
過去の問題は、自治体のHPや、対策問題集で確認できると思いますが、大切なことは、論文としての完成度です。
たとえば、高校の先生方なら生徒の論文指導等を行っている方もいらっしゃると思いますが、自己流ではだめですよね。
論文は作文ではありませんので、決まった形式で書く、これは絶対に必要です。
そのためにも論文対策の問題集を用意して、基本的な型を習得しなくてはなりません。
出題の形式も各自治体で異なります。

HPや募集要項を必ず確認してください(特に変更等がある場合もあるので、昨年のものと最新のものを比較しておきましょう)。
また、自治体によっては、一定の出題のパターンがみられるところもあります。
事前の準備として、必ず把握しておくようにしましょう。
論文の基本形とは
出題形式は自治体それぞれで違いがありますが、論文の基本的な形式は大きく変わりません。
一般的によく言われているのが、序論→本論→結論のパターンになります。
| 序論 | 出題された課題の背景、現状、一般的な状況等についてまとめる |
| 本論 | 序論を受け、具体的な方策についていくつかのポイントにまとめる |
| 結論 | 序論と本論のポイントをまとめ、管理職としての自分の決意をまとめる |
論文の形式にはいくつか種類がありますが、基本的にはこの構造をマスターすることが合格論文への近道だと思います。
それぞれの自治体に合わせて出題傾向を探り、問題集で練習を積む、これが論文対策の王道です。
絶対にやってはいけないこと
私自身の経験として、問題の趣旨の理解が成功か否かを決める重要な要素だと思っています。
出題者は何を聞こうとしているのか?
この部分を間違えてしまうと、違う道にどんどん進んでいってしまい、結果、聞かれていることと答えたことが大きくずれて合格答案とは程遠い論文になってしまう、なんてことはよくあります。
しかも、途中でこのことに気づくということがあってはならないのです。
ただでさえ解答時間が設定されているうえ、半分くらいまで書き終えたときに気づいたら、全部それまでの答案を消しゴムで消して(消しゴムのカスの処理にも時間がかかります…)、もう一度再構築していかなければなりません。
問題の論点は何か。何を聞こうとしているのか。条件は何か。
まずは、ここをしっかりと押さえて、正確に整理することから始めてください。
開始早々書き始めるのではなく、まずは問題と正対し、出題者が何を書かせたいのかを正しく見極めます。
例えば、一般的な問題を例に出すと、
…を踏まえ、このことにどのように取り組むか、具体的に述べなさい。
というような問題をよく見かけますが、解答のポイントは3つあります。
- …について踏まえているかどうか
- 「このこと」を正しく読み取れているかどうか
- 取り組む内容が具体的に述べられているかどうか

問題をみたら、まずは落ち着いて、問題文をしっかりと読む、これが大切です。
内容のイメージができたら、次は段落構成を考えていきます。
先ほどの論文パターンに、自分の考えを落とし込んでいきます。
とにかく練習あるのみです。
自分の考えはあるか?相手にどう伝えるか?
解答の型が習得出来たら、内容を深める練習をしましょう。
特に、具体的な方策は、あなたが教頭になったときにどんな施策を行うのか、現実的であるかどうか、実現可能かどうか、オリジナリティがあるかどうかなど、様々な観点から採点されているのだと思います。
字数制限や時間制限のある中で、自分の施策についてまとめるのには、やはり訓練が必要です。
自分ではうまくまとめられたつもりでも、それを読んだ人がしっかりとあなた自身の考えに共感できるのかどうかはわかりません。
多く書きすぎるとポイントも絞れず、また結論の字数がどんどん減っていきます。
少ないと説得力が弱まり、自分の言いたいことが相手に伝わりにくくなります。
テーマもたくさんある中で、こういったことを踏まえたうえで練習を積んでいく。
自分なりのフォーマットをしっかりと習得し、テーマに沿った論文をどんどん書いてみる。

この繰り返しは絶対的に必要ですね。やはり時間はかかりますね。
また、結論に書く内容は、あなたが管理職としての熱意を伝える部分でもあります。
自分が教頭になったら、提示された問題をどう学校経営に反映させていくのか、どのような覚悟や決意を持っているのか、しっかりと相手に伝わる文言でまとめるようにしましょう。
そして、書いてみたら誰かに読んでもらうことを強くお勧めします。
このことについては別のブログ(教頭試験対策!論文の書き方に悩んだ人への究極的アドバイス!)を参考にしてください。
教頭試験に向けた面接対策 ~広く、浅く、そして短く~
目に力をつけるには
面接は、論文と違いコミュニケーション力が大切ですね。
相手の目を見て、質問の内容に答えるときはドキドキします。
このドキドキが相手に伝わってしまうと’自信のなさ’と捉えられてしまうかもしれません。
動揺を隠すことは難しいかもしれませんが、しっかりとした知識をもって答えると目に力が入ります。
目が泳がないようにするためには、何を聞かれても答えられる準備が欠かせません。
覚えるべき内容は確かに広範囲かもしれません。
これは個人的な体験談ですので何とも言えませんが、私は、面接対策は「広く、浅く」で良いかと思っています。
例えば、「超勤4項目について説明してください」という問題はかなり出題傾向が高い問題だと思いますが、すらっと答えられますか?
時季変更権はどうでしょう。学校備付表簿とは?分限処分とは?
こういった教育キーワードをとにかくひたすら一問一答形式で覚えていく。
途中で詰まったりしたら、それは記憶があいまいな証拠です。
法規に関する出題対策としては、キーワードを片っ端から、一言で言える程度にまとめておく。
こうすることで、目に力がついてくるでしょう。
本番では、誠心誠意、落ち着いて、管理職らしく
面接の失敗談としてよくあるのが、「喋りすぎる」ことです。
私にも経験があります。
喋りすぎた結果、結局何が言いたいのか自分でもわからなくなる…なんてことがありました。
面接での応答は、コンパクトに、的確に、あまり喋りすぎないこと、だと思っています。
詳しくは「教員採用試験合格に向けた面接必勝法 面接の対策はこれだ!」 を参考にしてください。
面接本番でのポイントは、正確に答えることももちろん重要ですが、
「この人なら管理職を任すことができるな」と相手に思ってもらえる受け応えが大切だと思います。
教頭になれば、外部関係者と接することも多くなります。
クレームを言ってくる保護者への対応も最後は管理職になります。
そのような時に、様々な立場を持つ人たちへ、学校の顔として恥ずかしくない受け応えができるのかどうか。
面接官は、回答の正確さももちろんですが、あなたの人柄もしっかりと見ているに違いありません。
教頭としてのあなたを立ち振る舞いを見ているのです。
教頭を目指そうとした、あなた自身の決意に乾杯を
最近は、管理職を目指そうとする教員が減っているようです。
確かに通常の激務に加えての管理職ですから、想像しただけで敬遠する人も多くなるのも納得がいきます。
私の場合なぜ管理職を目指したのか?と問われれば、次のように答えます。
この先、だれが教育界を引っ張っていくのだ?
みんなが皆、今の立場の教員のままでいったら、だれが学校の舵を取るんだ?
そう考えたとき、ある歌詞が耳に入ります。
著作権の関係で歌詞は掲載できませんが、「次の世代に何を渡すか?」という趣旨のその歌にドキッとしました。
教育が時代を超えたリレーだとすれば、今バトンを持っている管理職の先生からバトンを受け取り、そして、そのバトンを次の管理職に渡すことで、自分の教員としての人生を全うさせたい、そう私は考えたのです。
もちろん、なぜ管理職を目指したのか、は人それぞれです。
しかし、今一度、なぜ目指しているのかがはっきりしていない方は、ぜひ改めてご自身に問うてみてください。
そして、それがはっきりしている方は、ぜひ自分で自分を褒めてあげてください。
誰もやりたがらない、超ブラックな学校現場で管理職を目指そうとしているのです。
自分にしかわからない、なぜ管理職を目指そうとしているのか、その思いが強ければ強いほど優れた管理職になれるのです。
それが、教頭試験の勉強に向けてのモチベーションにもつながるはずです。
教頭と言う職に就く前から、しっかりとこの単純でありながら奥の深い問いに対して、真摯に向き合う姿勢が、優れた管理職になる要素だと私は考えます。
教育は国家百年の計と言います。
ともに、日本の未来を考えてくださる皆さまに敬意を表します。
長い道のりかもしれませんが、試験の成功を祈念しております。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
引き続きご意見ご感想お待ちしております。

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